転職で後悔しないために

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転職で後悔しないために

転職による幸福度結果という調査が行われた際、約6割もの方が後悔していると回答。

未来に期待や強い想いをもって転職活動に尽力したのに、転職してみて後悔しているというのは非常に辛い現実です。

このような想いを一人でもして欲しくない。
この記事では、皆さんの転職がより充実したものになるように、入社決定前に確認しておくべき内容についてお伝えしていきます。

働き方の確認

「働き方」の確認では、2つの側面から確認する必要があります。
1つ目は、勤務時間等の労働条件について。2つ目は、働く上での在り方です。

これから記述する働き方の確認は、内定後の面談時にしてください。

労働条件の確認

年間休日の確認

年間休日日数は求人内容に記載がある場合がほとんどですが、休日の内訳は内定後の面談時に確認しましょう。
2022年では土日祝が休暇の場合、土日祝だけで年間120日休みとなります。
その他に会社独自の年末年始休暇や夏季休暇がある場合もあります。

週休日数の確認

完全週休2日制と週休2日制は違います。

完全週休2日制:毎週必ず2日休みがある
週休2日制:月1回以上2日間の休みがある週がある

そのため、求人原稿内に週休2日制と記載のある場合は休みの取り方をしっかり確認しましょう。

週間の休暇回数は仕事をする上で重要な項目であり、回数が少ないことで公私共にパフォーマンスの低下が起こります。
それにより、ワークライフバランスが崩れ、退職や再転職の可能性が高まります。

似て非なる言葉なので、ご注意ください。

就業時間の確認

始業時間と退社時間を確認しましょう。
所定労働時間が企業により7〜8時間と異なります。
同じ8時間でも、8:00〜17:00と10:00〜19:00では始業時間も退社時間も異なります。

ワークとライフのバランスを維持していくためにも、働く時間帯は重要です。

残業時間の確認

残業時間の月間平均を確認しましょう。
月の平均残業時間を月間就業日数で割ったときに、1日あたりどのくらいの残業時間になるかを想像することが大切です。
合わせて職種別or業界別残業平均時間を調べておくことで、その企業との比較ができます。

働く上での在り方

人事制度の確認

給与の昇給や減給、給与レンジの有無、昇降格基準等の働く上で何を基準とし自身の立ち位置を決めているのかは、人事制度というものがあることにより客観的かつ公平な評価を得ることができます。
そのため、人事制度があることにより働く上での納得感が高まります。
※人事制度とは…従業員の処遇に関する仕組み全般のこと

評価というものは正しくつけることはそもそもできるものではありません。
なぜなら、人間なのでどうしても主観で評価してしまう部分があるからです。
人事制度を用いた基準があることで、評価における納得感を生みやすくできます。

働く上で労使関係における納得感があるということは、会社に対する安心感にもつながり、長く働きやすくなります。

企業側がどのような働き方を求めているのか

あなたに求める働き方を確認をしましょう。

シンプルに「どう働いて欲しいか」です。

職種にもよりますが、能動的に働いて創り出していくことを求めるのか、作業レベルで仕事を預かりながらこなしていくのかなど、組織の風土や配属される環境により求められる姿が変わります。
自分自身がどのような働き方(在り方)を望んでいるのかよく考えましょう。

年収条件の確認

年収条件、大事ですよね?
だからこそ、やれることはしっかりやりましょう。
しかし、タブーもあるのでご注意ください。

まず、タブーからお伝えします。

面接時に希望年収は聞かれますが、条件交渉はしないでください。
面接評価に響きます。
絶対にやめましょう。

基本的に中途採用では、前職年収・経験値を加味して理論年収というものを計算します。

※理論年収とは…基本給12ヶ月分・賞与・各種手当を含んだ年収シュミレーションを指します。

そのため、企業からのオファー額が大幅にアップすることは基本的にありません。

ただ、少しでも年収を上げたいのが本音なはずです。
そのためには、自身の価値をしっかり伝えましょう。

自己アピールの面接での伝え方についてはこちらの記事をご覧ください⏬

それから、面接時に現職の年収構造は手当等の詳細まで伝えるようにしましょう。
残業を何時間していて月いくらの残業手当を得ているのか、役職手当はいくらで…インセンティブはいくらで…と細かく説明しましょう。
面接官は、伝えた年収と月給や賞与・手当等の合計に整合性があるかどうか確認しています。
ここでズレが大きいと判断されると、人物像の評価が下がってしまう恐れもありますね。

上記の情報をもとに、企業側の規定に準じて内定時にオファー年収が決まります。

組織風土の確認

長く働くために最も重要な部分です。
なぜなら、組織風土というものは「性格」を表します。

組織風土を知るためには、まずコーポレートサイトの経営理念・企業理念を確認しましょう。

【経営理念】
経営者の哲学や信念を基に言語化されています。
言い換えると、会社のトップが大事にしていることです。
会社のトップが大事にしていることは、従業員も大事にしていることになります。
【企業理念】
会社が大切にする考え方や価値観、存在価値を指します。
ミッション・ビジョン・バリューと記載されるケースを多く見受けます。
シンプルに会社の価値観が書かれています。

その後、働く従業員の紹介記事や紹介動画も確認しましょう。
経営理念・企業理念を知った上で働く従業員の紹介を見れば、どんな風土の企業なのかある程度想像がつきます。

近年では、動画による企業紹介も増えています。
そのため、動画サイトでの検索もおすすめです。

組織風土が自分に合っていないと性格の不一致ということになります。
性格が合わない友人やパートナーと目標に向かって切磋琢磨するのは大変難しいことですよね。
やりがいを見出して仕事を楽しむためにも、労働環境はとても大切です。
相手(企業)のことを良く知った上で転職を決めましょう。

まとめ

冒頭に記載した「転職による幸福度」を高めるには、様々な確認が必要です。
知識不足により自身の思い込みで労働条件を勘違いしてしまう場合がありますので、最低限の前述した情報については内定後の面談時にしっかり確認しましょう。

細やかな部分まで確認しておくことで、転職後の後悔を防ぐことができます。
たとえ全てが好条件でなかったとしても、事前に知っているのと入社後に知るのでは全然違いますよね。

労働条件・環境共に重要です。
後悔の無い転職となるよう、事前にできることはしっかり行いましょう。

「未来のために、今動こう。」

皆様の転職が有益なものとなることを祈念しています。

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この記事を書いた人

人事責任者として、採用・育成・労務・人事制度設計など幅広く人事業務に従事しています。中でも採用を得意としており、採用計画立案〜オンボーディングまで一気通貫としたストーリー性のある採用設計を行います。また、数千名単位の面接を行なってきた経験から、候補者が面接でおさえるポイントを面接官の目線からお伝えいたします。転職活動及び就職活動での皆様のお力になれるような記事を書いていきます。

広域な人事業務に従事してきた経験から、現役の人事担当者様にもご参考になるような、生きた情報提供も行なっていきます。共に人的資源の最大化に向けて尽力していきましょう。

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